活断層上の原子炉に新核燃料搬入?

北陸電力とはなんと「風変わり」な会社であることか。指揮命令系統がおかしいのか、指揮命令を出す人がおかしいのか。指揮命令の内容がおかしいのか。悪く言えば「支離滅裂」、よく言っても「理解不能」である。

活断層問題に限っても、「有識者会合の評価書は非科学的」と断罪するが、「活断層でない証拠を出してほしい」と有識者会合に言われて3年あまり。出せなかったことを省みるのではなく、有識者会合が出した結論に噛みついている。有識者会合が出した結論を非科学的というならば、日本に科学的なものがあるのでしょうか、と逆に問いたくなる。たぶん、活断層の痕跡がすでに「はぎとられ」ており、いわば証拠がないが故に、何でも言えるのでしょうが…。

2106.9.6早朝、2号機用の新燃料が横須賀からトラック17台で搬入された。しかしなぜ、2号機用核燃料を搬入したのか。報道では「契約済みであったから」と、意味不明の説明があったが、廃炉確実と言われる活断層上の1号機の真横にある2号機にどれだけの差があるのか。動かせると思うこと事態、風変わりな、いや犯罪的なことと言わなければなりません。住民の命や生活を危惧しなければならないという性格をこの企業は持っているのです。なぜなら独占企業であり、電力の供給が地域の「明かり」を担っているからです。かりにも電力料金を徴収して、「世の中を明るく」している準公共的な団体である北陸電力が「動くかどうか分からない」「搬入しても無駄になるかも」しれないことをやることをやってはいけないのです。

いずれ、製造元へ「返還」することになるであろう核燃料を水槽使用済み核燃料プールで使用済み核燃料と一緒に保管することの危険性、無意味性‥、いや、もっと許せないのは、最大級の危険を志賀町へ、そして奥能登へ引き寄せた北陸電力の責任である。だれが発案し誰が決定したのか。そして志賀町や石川県の誰が搬入することに同意したのであろうか。この責任もまた、曖昧にされるのだろう。

因みに、2号機用燃料は一体どれだけあるのでしょうか。さよなら志賀原発ネットワークの共同代表である中垣さんが調べてくれました。

使用済み核燃料といっしょに使用済み核燃料プールに入れておくので、いま2号機の燃料プールに入っているのは、
使用済み200体、新燃料649体(今までの353体+今日の296体)です。一体は50~80本の燃料棒からできているので、50本としても42,450本(80本として67920本)の燃料棒があるということです。核燃料プールは皆さんご存じのとおり、上にはふたなどありません。もし、プールが破損すると水が漏れ、使用済み核燃料は「発熱」しだします。200×50=10000本が熱を出すことになります。新燃料はどうなるの??そら恐ろしいですね。

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