米軍ヘリ墜落に抗議!(県平和センターほか)

内閣総理大臣 安倍 晋三  様

防衛大臣   小野寺 五典  様

 抗議声明

原子力空母J・W艦載へり「墜落」に抗議! 住宅街から300メートル、人ごとではない

  おりしも秘密保護法が強行可決され、軍事情報がまるまる秘密扱いされることが危惧され、廃止の声が高まっている中の12月16日午後3時半ごろ、神奈川県三浦市三崎5丁目の埋め立て地で、在日米海軍厚木基地のヘリコプターMH60Sが不時着に失敗して横転。乗員4人のうち2人が重傷を負い、救急搬送され、近くの電柱が傾いたが、建物や人への被害は確認されていない、という。

 このことは、2011年10月にジェット機燃料タンクを爆発落下させ、住民を震え上がらせた小松基地を抱え、日米合同訓練が市街地上空で繰り返される私たちにとって、まさに「人ごと」ではありません。「墜落」に抗議すると共に、事故原因の究明と軍事基地の撤去を求めます。

 米海軍厚木基地によると、ヘリは午後3時31分に遭難信号を発信。その後三浦市役所を通じて不時着を確認したという。飛行目的や不時着前の状況などを米軍は明らかにしていない。輸送や救助、捜索用のヘリだともいう。県警などによると、男性乗員が骨盤骨折、別の男性乗員も右足を骨折した。消防によると、乗員は「不時着しようとして失敗した」と説明したという。

 米軍や県警によると、ヘリは横須賀基地を事実上の母港とする原子力空母ジョージ・ワシントンの艦載機で、厚木基地の第5空母航空団に所属している。現場近くで荷物の積み下ろしをしていた目撃者によると、ヘリは「バババババッ」と大きな音を響かせて降下し、空き地で着地する直前に電柱に接触し、横転。砂ほこりがあがり、しばらくして機内から人影が出てきたという。「爆発するかもしれないと思った」と事故当時を振り返ったという。

 「不時着しようとして失敗」とは、墜落事故であると私たちは断定します。これらは、直近では沖縄国際大学の「ヘリ墜落・炎上」事故を思い出し、米軍基地周辺の数多の事故を思い出します。痛ましい宮森小学校ジェット機墜落事件(死者17人:小学生11人、一般住民6人、重軽傷者210人)を想起します。軍事基地があるこれらの事故は限り繰り返されるのです。

  軍事基地のため、軍事作戦のために、生命の危機を強いられることに苦痛を感じざるを得ません。一刻も早い軍事基地の撤去、軍事訓練の廃止を求め、抗議声明とします。

2013年12月20日

                         小松・能美単組協連絡会  会長  長田  孝志

                         石川県平和運動センター 代表 細野 祐治

                                               石川県憲法守る会       代表 岩淵 正明

                                              社民党石川県連合    代表 盛本  芳久

カテゴリー: トピックス パーマリンク

コメントは停止中です。