小松基地航空祭中止の申し入れ

小松基地航空祭中止の申し入れ(9月21日・小松基地、小松市)

● 小松基地申入書 ● ● 小松市申入書 ●


2010年9月21日

小 松 基 地 司 令
鶴 田  眞 一 様

申 入 書

第一次小松基地爆音訴訟が提訴され35年、いまだ小松の空から爆音は消えないばかりか、爆音被害はますます深刻化し、10.4協定も年々形骸化されつつあります。こうした中、10月3日には航空祭が予定され、通常訓練以上の爆音が危惧されます。
この1年間、私たちは小松基地に対して実に6回も申し入れを繰り返してきました。昨年10月は航空祭中止とレッド・フラッグ・アラスカへの参加抗議、10.4協定違反の深夜離陸への抗議、昨年11月と今年6月は日米合同演習の中止要請、12月はF15胴体着陸に対する抗議と原因の徹底究明の要請、3月はチビッコ航空教室の開催中止要請、7月は青少年防衛講座の中止要請をおこないました。米軍との一体化が進み基地機能が強化される一方で、基本的安全管理すらできない基地の実態がますます鮮明となり、さらに基地を利用した子どもたちへの戦争教育が押し進められた1年でした。このような小松基地の実態を覆い隠し、祭りを装って子どもたちを含めた多くの市民に基地や戦闘機、武器をPRする場が航空祭に他なりません。
さる7月23日、カナダのレスブリッジ空港で、航空ショーに向けて低空で飛行練習中のCF18戦闘機が真っ逆さまに墜落、炎上しました。あわや大惨事という大事故に基地周辺住民はあらためて恐怖で震えました。本日も小松基地ではF15戦闘機の機動飛行訓練が展開されています。市民を危険にさらし、平穏な生活を破壊する航空祭開催に抗議し、以下の事項を申し入れます。

1.10月3日に予定される航空祭を中止すること。あわせて、チビッコ航空教室や青少年防衛講座など基地を利用した子どもたちへの戦争教育を今後一切おこなわないこと。
2.戦闘機による爆音は違法状態にあることがこの間の裁判で繰り返し認められている。爆音訴訟原告団による5月18日の爆音調査では、朝8時から夜8時過ぎまでF15戦闘機だけでも84回もの離着陸が繰り返され、丸の内2丁目地点で105.5dBを最高値として100dB以上が15回も記録され、凄まじい爆音の実態が明らかになっている。10.4協定を遵守し、速やかに違法状態を解消するとともに、航空祭当日はもちろんのこと、航空祭に向けた訓練飛行など通常以上の爆音被害をもたらす飛行は一切おこなわないこと。
3.航空祭ではF15戦闘機による機動飛行や編隊飛行、F2戦闘機の機動飛行、F4戦闘機の機動飛行、ブルーインパルスのアクロバット飛行などが予定されているが、F15戦闘機のトラブルは国内外で頻繁に発生し、F2戦闘機も車輪関係のトラブルが今年に入り相次いでいる。また、7月にはカナダで、航空ショーに向けた訓練中の墜落事故も発生している。危険な小松基地をさらに危険にするこのような「飛行展示」は一切おこなわないこと。
4.昨年12月のF15戦闘機の胴体着陸事故について、小松基地は7月、操縦士に対して職務上の注意義務を怠ったとして減給の懲戒処分をおこない、小松地方警務隊は今月7日、航空危険行為処罰法違反容疑で書類送検した。基地の安全確保に関わる動きであり市民の関心も高いが、書類送検の事実を当初、公表しないなど、隠ぺい体質が市民に不信感をもたらしている。この間の事故調査から処分に至る経緯、その内容について明らかにすること。

石川県平和運動センター
代 表  柚 木  光
民党石川県連合
代 表  宮下 登詩子
小松基地爆音訴訟原告団
団 長  出渕敏夫
小松能美勤労協連絡会
代 表  長田孝志
加賀地区平和運動センター
議 長  辻村 加奈江


2010年9月21日

小 松 市 長
和 田 愼 司 様

申 入 書

第一次小松基地爆音訴訟が提訴され35年、いまだ小松の空から爆音は消えないばかりか、爆音被害はますます深刻化し、10.4協定も年々形骸化されつつあります。こうした中、10月3日には航空祭が予定され、通常訓練以上の爆音が危惧されます。
この1年間、私たちは小松市に対して5回、小松基地に対しては実に6回もの申し入れを繰り返してきました。昨年10月は航空祭中止とレッド・フラッグ・アラスカへの参加抗議、10.4協定違反の深夜離陸への抗議、昨年11月と今年6月は日米合同演習の中止要請、12月はF15胴体着陸に対する抗議と原因の徹底究明の要請、3月はチビッコ航空教室の開催中止要請、7月は青少年防衛講座の中止要請(小松基地に対してのみ実施)をおこないました。米軍との一体化が進み基地機能が強化される一方で、基本的安全管理すらできない基地の実態がますます鮮明となり、さらに基地を利用した子どもたちへの戦争教育が押し進められた1年でした。このような小松基地の実態を覆い隠し、祭りを装って子どもたちを含めた多くの市民に基地や戦闘機、武器をPRする場が航空祭に他なりません。
さる7月23日、カナダのレスブリッジ空港で、航空ショーに向けて低空で飛行練習中のCF18戦闘機が真っ逆さまに墜落、炎上しました。あわや大惨事という大事故に基地周辺住民はあらためて恐怖で震えました。本日も小松基地ではF15戦闘機の機動飛行訓練が展開されています。航空祭は、市内外から約10万人が集まる小松市の一大イベントであることは承知していますが、一方でその開催の狙いや爆音被害、事故の危険性など、経済効果と引き替えにできない重大な問題を孕んでいることを指摘せざるをえません。以下の事項について前向きな対応を要請します。

1.10月3日に予定される航空祭の中止を小松基地に対し要請すること。あわせて、チビッコ航空教室や青少年防衛講座など基地を利用した子どもたちへの戦争教育を今後一切おこなわないよう要請すること。
2.戦闘機による爆音は違法状態にあることがこの間の裁判で繰り返し認められている。爆音訴訟原告団による5月18日の爆音調査では、朝8時から夜8時過ぎまでF15戦闘機だけでも84回もの離着陸が繰り返され、丸の内2丁目地点で105.5dBを最高値として100dB以上が15回も記録され、凄まじい爆音の実態が明らかになっている。10.4協定を遵守し、速やかに違法状態を解消するとともに、小松基地に対して、航空祭当日はもちろんのこと、航空祭に向けた訓練飛行など通常以上の爆音被害をもたらす飛行は一切おこなわないよう要請すること。
3.航空祭ではF15戦闘機による機動飛行や編隊飛行、F2戦闘機の機動飛行、F4戦闘機の機動飛行、ブルーインパルスのアクロバット飛行などが予定されているが、F15戦闘機のトラブルは国内外で頻繁に発生し、F2戦闘機も車輪関係のトラブルが今年に入り相次いでいる。また、7月にはカナダで、航空ショーに向けた訓練中の墜落事故も発生している。危険な小松基地をさらに危険にするこのような「飛行展示」は一切おこなわないよう要請すること。
4.昨年12月のF15戦闘機の胴体着陸事故について、小松基地は7月、操縦士に対して職務上の注意義務を怠ったとして減給の懲戒処分をおこない、小松地方警務隊は今月7日、航空危険行為処罰法違反容疑で書類送検した。基地の安全確保に関わる動きであり市民の関心も高いが、書類送検の事実を当初、公表しないなど、隠ぺい体質が市民に不信感をもたらしている。この間の事故調査から処分に至る経緯、その内容について、市はどのように把握しているか明らかにすること。

石川県平和運動センター
代 表  柚 木  光
社民党石川県連合
代 表  宮下 登詩子
小松基地爆音訴訟原告団
団 長  出渕敏夫
小松能美勤労協連絡会
代 表  長田孝志
加賀地区平和運動センター
議 長  辻村 加奈江

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