もんじゅ運転再開反対打電行動(3月26日)

2010年3月26日

福井県知事
西 川 一 誠 様

石川県平和運動センター   
代 表  柚 木  光   
石川県金沢市西念3-3-5
石川県勤労者福祉文化会館5階
℡ 076-233-2170

「もんじゅ」の運転再開に同意しないよう求める要請文

1995年のナトリウム漏れ事故以来停止している高速増殖炉「もんじゅ」について、原子力機構は今年度中の運転再開の方針を示しています。しかし、「もんじゅ」が大事故を起こせば福井県内はもちろんのこと、隣接する石川県も、そして日本海も取り返しのつかない重大な被害を受けることとなります。石川県平和運動センターとして、運転再開は絶対に認められず、福井県知事は再開に同意しないよう要請します。
そもそも高速増殖炉は軽水炉と比較し①燃料にプルトニウムを使う、②冷却材にナトリウムを使う、③核暴走(核爆発)事故を起こしやすい、④構造に無理があり、特に地震に非常に弱い、という4つの重大な欠陥を抱えています。14年以上停止していた開発途上の原子炉の運転再開は、世界的にも例がありません。さらに「もんじゅ」直下の活断層も含め、敦賀半島周辺の活断層の存在も明らかとなり、福井県民だけでなく石川県民の不安、恐怖はますます高まっています。
また、ナトリウム漏れ検出器の度重なる誤作動問題を見ても、日本原子力研究開発機構のずさんな管理体制は改善されておらず、ナトリウム火災事故の際に厳しく批判された情報隠蔽体質も旧動燃の時代から本質的には変わっていないことが浮き彫りになっています。
高速増殖炉は技術面だけでなく経済性も含めエネルギー政策としての展望もありません。加えて高速増殖炉から出る使用済み燃料を再処理する予定の第2再処理工場の計画も示されておらず、運転再開に突き進めば、そのツケは原発現地に重くのしかかることは明らかです。
 この間の原子力安全委員会や原子力安全・保安院などの議論は、はじめに年度内再開の結論ありきの議論であり、安全確保や不安解消の視点が全く感じられません。
福井県知事として、目先の地域振興策との取引で運転再開に同意することなく、「もんじゅ」の危険性を直視され、運転再開を拒否されるよう重ねて強く要請します。

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