志賀原発金属粒混入トラブルで声明

声   明

北陸電力は昨日(10月12日)、志賀原発2号機の高圧タービン車室内で金属粒が発見された問題で、タービンへ送る蒸気を遮断する弁の製造時にさび取り用に使用した金属だったと発表した。
弁を製造した下請けメーカーの品質管理のずさんさは言うまでもないが、下請けメーカーからの納入時には日立も内部検査をおこなっており、本来ならばこの段階ですべての金属粒が発見・回収され、同時に北陸電力に報告がなされるべきであった。ところが一部しか回収されず、その報告すらなされなかったのである。北陸電力の保守管理もフリーパスである。原子力発電所内部への異物混入の危険性の認識が全くないのである。
日立のずさんな品質管理とトラブルを公表しない秘密体質、さらに日立と北陸電力の馴れ合い体質が今回のトラブルを生んだと言える。県および志賀町と北陸電力の間の安全協定に基づく連絡基準に該当するトラブルであるが、北陸電力がトラブルを把握できていないのでは安全協定も機能しない。

そもそも2号機は、試運転中の原子炉隔離弁トラブルによる運転停止(1月26日)にはじまり、その後もタービン破損事故、配管テープのはがし忘れ、そして今回の金属粒流入トラブルと、まさにトラブル続出原発である。しかもタービンの破損は浜岡原発での緊急停止を受けての停止点検で発見され、配管テープと金属粒はタービン問題で停止中の発見である。もし、浜岡原発が先行して運転されていなかったら、不良品のまま2号機は運転が継続されていたのである。
振り返って、1号機のトラブルもすべて初歩的ミスが原因であり、さらに2004年の検査合格証ねつ造問題や1997年の配管溶接工事の虚偽報告なども繰り返された。そのつど北陸電力は「品質管理における初歩的ミス」を認め、体制強化を表明した。しかし、2号機でも北陸電力は日立まかせ、そして日立のずさんな品質管理体制がいまもって全く改善されていないことが明らかになったのである。
「(志賀2号機は)設計・建設・試運転の各段階で日立製作所の最新技術を駆使した原子力発電所である。(日立評論2006.2)」
このような日立自慢の志賀2号機は、実は巨大な欠陥原発であった。

浜岡原発ではタービン破損事故を応急修理で対応し運転再開を目指す動きがある。北陸電力も追随しようと検討するなら、あまりに非常識といわざるをえない。また、北陸電力はいまだにプルサーマル計画の導入を断念していないが、これも論外である。3月24日の金沢地裁判決で運転停止を命じられた通り、志賀原発2号機で問われているのは、基本的な安全性が確保されているかどうかである。そして耐震安全性、タービン設計、品質管理、いずれをみても2度と動かしてはならない原発であるということを私たちは確信する。

2006年10月13日
石川県平和運動センター
能登原発差止め訴訟原告団

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